転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「どうりで、皇帝との話はうまくいっているのに、商人達がいい顔しないと思っていたよ。そんなことじゃたいした妨害にはならないから、放っておいたがね」
ヤエコは不満げに鼻を鳴らしたけれど、セドリックの話の腰を折るつもりはないようだ。
「放火となると人的被害がでる。俺も母上も、ミナホ人を殺したかったわけではない」
セドリックの言葉は、ある程度は信じられるようにヴィオラには思えた。
市場の人達にお金を渡して、ミナホ国の商人達の商売がうまくいかないようにするなんてずいぶんスケールの小さな話だと思ったけれど、ヤエコはその程度の妨害は最初から計算に入れていたようだ。
「その他にも、妨害したい理由があるんだろう?」
顎をしゃくる仕草で、ヤエコは先を促し、セドリックは素直にそれに乗った。
「ミナホ国内は、荒れているだろう」
「……どうして、そう思うんだい?」
ヤエコとセドリックの間に、ばちばちと火花が散っているような気がする。二人の間には、誰も入ることのできない空気が流れていた。
「……俺の情報網を甘く見てもらっては困る。この国には、ミナホ国王の甥であるタケル。それから、母上の母国であるワナム王国にも、甥が一人。ラファエラ四妃の母国のティレン王国には、末の娘――その他にも、大陸の各国に遣わした現地駐在員には、かならずミナホ国王の血を引く者がひとり同行している」
ヤエコは不満げに鼻を鳴らしたけれど、セドリックの話の腰を折るつもりはないようだ。
「放火となると人的被害がでる。俺も母上も、ミナホ人を殺したかったわけではない」
セドリックの言葉は、ある程度は信じられるようにヴィオラには思えた。
市場の人達にお金を渡して、ミナホ国の商人達の商売がうまくいかないようにするなんてずいぶんスケールの小さな話だと思ったけれど、ヤエコはその程度の妨害は最初から計算に入れていたようだ。
「その他にも、妨害したい理由があるんだろう?」
顎をしゃくる仕草で、ヤエコは先を促し、セドリックは素直にそれに乗った。
「ミナホ国内は、荒れているだろう」
「……どうして、そう思うんだい?」
ヤエコとセドリックの間に、ばちばちと火花が散っているような気がする。二人の間には、誰も入ることのできない空気が流れていた。
「……俺の情報網を甘く見てもらっては困る。この国には、ミナホ国王の甥であるタケル。それから、母上の母国であるワナム王国にも、甥が一人。ラファエラ四妃の母国のティレン王国には、末の娘――その他にも、大陸の各国に遣わした現地駐在員には、かならずミナホ国王の血を引く者がひとり同行している」