転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
ぴしゃりとヤエコが言い、セドリックは言葉につまる。ハラハラしているヴィオラの前で、ヤエコに向かって頭を下げたのはリヒャルトだった。
「ヤエコ殿、この件、セドリックと協力して調査にあたることを許していただきたい」
「兄上……」
「セドリックは、この国を守るために行動する男だが、弱い者を虐げるような真似はしない――少なくとも、皇帝になろうという人物が、そんなことをしてはならないということくらいは知っている」
リヒャルトの言葉には、妙な説得力があった。それきり、室内にはしんとした空気が広がる。
はぁとため息をついて、最初に静寂を破ったのはヤエコだった。
「――リヒャルト。ここはオストヴァルト帝国だ。あなたがそう決めたのなら、我々としては、従うほかはないだろう」
「ヤエコ様、しかし――」
「慎みな、タイシン。誰が口をきいていいと言った?」
「し、失礼いたしました……」
ヤエコの口調は静かなものだったけれど、タイシンは恐れ入ったように頭を下げる。
(タイシンは、セドリック様とリヒャルト様が手を組んだらまずいことになると思ってるのかしら……?)
その様子を見ながら、ヴィオラは考え込む。
だが、結論を出すには考える材料が少なすぎた。
「ヤエコ殿、この件、セドリックと協力して調査にあたることを許していただきたい」
「兄上……」
「セドリックは、この国を守るために行動する男だが、弱い者を虐げるような真似はしない――少なくとも、皇帝になろうという人物が、そんなことをしてはならないということくらいは知っている」
リヒャルトの言葉には、妙な説得力があった。それきり、室内にはしんとした空気が広がる。
はぁとため息をついて、最初に静寂を破ったのはヤエコだった。
「――リヒャルト。ここはオストヴァルト帝国だ。あなたがそう決めたのなら、我々としては、従うほかはないだろう」
「ヤエコ様、しかし――」
「慎みな、タイシン。誰が口をきいていいと言った?」
「し、失礼いたしました……」
ヤエコの口調は静かなものだったけれど、タイシンは恐れ入ったように頭を下げる。
(タイシンは、セドリック様とリヒャルト様が手を組んだらまずいことになると思ってるのかしら……?)
その様子を見ながら、ヴィオラは考え込む。
だが、結論を出すには考える材料が少なすぎた。