転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
剣をがっしりと組み合わせたまま、リヒャルトとタイシンは間近から睨み合う。リヒャルトの喉から低い声が漏れた。
「いや、どうしよう……!」
見ていられない。ぎゅっと目を閉じて、その光景を追い払おうとする。
「ヴィオラ、大丈夫だ。たぶん」
ここまで半分ヴィオラに引きずられてきたタケルがぎゅっと手をつないでくれるが、 たぶんだなんて、そんな言葉、何の慰めにもならない。
見ていられない――目は閉じているのに、耳は全力でその場の物音を拾おうとしてしまう。
再び剣の打ち合わされる音が響き、こらえきれなくなってヴィオラは目を開いた。
リヒャルトがタイシンに打ちかかり、タイシンがそれを受け止める。かと思えば、二人とも後方にとびのき、一度距離を開ける。
今度はタイシンがリヒャルトを攻撃し――それをリヒャルトが受け止めたかと思ったら、すかさず攻撃に転じる。
それを横に飛ぶことでかわしたタイシンとリヒャルトの位置が入れ替わった。
「さすがに手ごわいな。タケルの師匠というだけのことはある」
「リヒャルト様も、お強い」
二人とも、本気なようだ。二人の発する空気に耐え切れなくなり、ヴィオラは後ろによろめきかかった。
「いや、どうしよう……!」
見ていられない。ぎゅっと目を閉じて、その光景を追い払おうとする。
「ヴィオラ、大丈夫だ。たぶん」
ここまで半分ヴィオラに引きずられてきたタケルがぎゅっと手をつないでくれるが、 たぶんだなんて、そんな言葉、何の慰めにもならない。
見ていられない――目は閉じているのに、耳は全力でその場の物音を拾おうとしてしまう。
再び剣の打ち合わされる音が響き、こらえきれなくなってヴィオラは目を開いた。
リヒャルトがタイシンに打ちかかり、タイシンがそれを受け止める。かと思えば、二人とも後方にとびのき、一度距離を開ける。
今度はタイシンがリヒャルトを攻撃し――それをリヒャルトが受け止めたかと思ったら、すかさず攻撃に転じる。
それを横に飛ぶことでかわしたタイシンとリヒャルトの位置が入れ替わった。
「さすがに手ごわいな。タケルの師匠というだけのことはある」
「リヒャルト様も、お強い」
二人とも、本気なようだ。二人の発する空気に耐え切れなくなり、ヴィオラは後ろによろめきかかった。