転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「――どうして、こんなことをしたんだよ!」
ヴィオラの肩を掴んで抱き留めてくれたタケルが声を上げる。タイシンは、タケルの方には見向きもしなかった。
「あなた方は、先走りすぎた。まだ、我々は、外に出るべきではなかったんだ――ミナホ国内の民のことを思うのなら」
「タイシン、お前の言いたいことはわからなくもないが、罪は償え!」
「……まだ、やらねばならないことがあるので、ここで捕まるわけにはいかないんだ」
勝負に出たのはタイシンだった。勢いよく地を蹴ったかと思ったら、その勢いのままリヒャルトに肉薄する。
下から突き上げるように振るわれた剣を、リヒャルトは後方に飛びのくことでかわした――かと思ったら、リヒャルトの剣が急に伸びたようにヴィオラには見えた。
どんな動きをしたのか、まったく理解できない。次の瞬間にはタイシンは剣を持っていた右腕を押さえ、地面に剣が転がり落ちている。
「――お前の言いたいことはわからなくもないが、ここまでだ」
タイシンが騎士団員から奪った剣を拾い上げたリヒャルトは、冷静な声でそう宣言した。
「ど、どうなって……いるの……?」
「リヒャルトはすごいな。俺の目にも、後ろに飛んだように見えた」
タケルの目にも、リヒャルトの動きは追い切れなかったようだ。血を流している腕を押さえたまま連行されようとしているタイシンは、一度だけこちらを振り返った。
ヴィオラの肩を掴んで抱き留めてくれたタケルが声を上げる。タイシンは、タケルの方には見向きもしなかった。
「あなた方は、先走りすぎた。まだ、我々は、外に出るべきではなかったんだ――ミナホ国内の民のことを思うのなら」
「タイシン、お前の言いたいことはわからなくもないが、罪は償え!」
「……まだ、やらねばならないことがあるので、ここで捕まるわけにはいかないんだ」
勝負に出たのはタイシンだった。勢いよく地を蹴ったかと思ったら、その勢いのままリヒャルトに肉薄する。
下から突き上げるように振るわれた剣を、リヒャルトは後方に飛びのくことでかわした――かと思ったら、リヒャルトの剣が急に伸びたようにヴィオラには見えた。
どんな動きをしたのか、まったく理解できない。次の瞬間にはタイシンは剣を持っていた右腕を押さえ、地面に剣が転がり落ちている。
「――お前の言いたいことはわからなくもないが、ここまでだ」
タイシンが騎士団員から奪った剣を拾い上げたリヒャルトは、冷静な声でそう宣言した。
「ど、どうなって……いるの……?」
「リヒャルトはすごいな。俺の目にも、後ろに飛んだように見えた」
タケルの目にも、リヒャルトの動きは追い切れなかったようだ。血を流している腕を押さえたまま連行されようとしているタイシンは、一度だけこちらを振り返った。