転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
タケルに向かい深々と頭を下げる。
「……まさか、タイシンだったとはね」
力のないヤエコの声がした。騒ぎを聞きつけて、こちらに出てきたらしい。ヤエコによりそうようにして、皇妃が立っていた。
「どういうことですか?」
ヤエコの言葉を、ヴィオラは聞き逃さなかった。
『まさか』ということは、何かひっかかるものはあったが、その当事者がタイシンではないと思っていたと言いたいのだろうか。
「ジャニス妃にしても、ラファエラ妃にしても――我が国との国交を開くのにいい顔はしていなかった。それなのに、我が国の内情まで詳しく知っていたからね。裏切者がいるんだと思っていたんだよ」
「そうなんですか?」
ヴィオラは首を傾げた。
「我が国は、自分の国のことは極力外に出さないようにしているんだ。秘密は多い方がいいからね。百人一首だって、本来は外に持ち出すことは禁止だ。見せていい相手は限られている」
「でも、私には見せてくれましたよね?」
そんな貴重なものを、なぜヴィオラには見せてくれたのだろうか。一瞬疑問が浮かんだけれど、その疑問はすぐにヤエコ自身によって解消された。
「稀人探しには、ちょうどいいんだよ。デンジロウと同じ世界から来た者、もしくはミナホ国の者にしか読めないんだから」
ヴィオラには見せてくれたということは、やはり最初から疑っていたということか。
「……まさか、タイシンだったとはね」
力のないヤエコの声がした。騒ぎを聞きつけて、こちらに出てきたらしい。ヤエコによりそうようにして、皇妃が立っていた。
「どういうことですか?」
ヤエコの言葉を、ヴィオラは聞き逃さなかった。
『まさか』ということは、何かひっかかるものはあったが、その当事者がタイシンではないと思っていたと言いたいのだろうか。
「ジャニス妃にしても、ラファエラ妃にしても――我が国との国交を開くのにいい顔はしていなかった。それなのに、我が国の内情まで詳しく知っていたからね。裏切者がいるんだと思っていたんだよ」
「そうなんですか?」
ヴィオラは首を傾げた。
「我が国は、自分の国のことは極力外に出さないようにしているんだ。秘密は多い方がいいからね。百人一首だって、本来は外に持ち出すことは禁止だ。見せていい相手は限られている」
「でも、私には見せてくれましたよね?」
そんな貴重なものを、なぜヴィオラには見せてくれたのだろうか。一瞬疑問が浮かんだけれど、その疑問はすぐにヤエコ自身によって解消された。
「稀人探しには、ちょうどいいんだよ。デンジロウと同じ世界から来た者、もしくはミナホ国の者にしか読めないんだから」
ヴィオラには見せてくれたということは、やはり最初から疑っていたということか。