転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「あなたが失敗すれば、わが一族が王に近づくすきも出てくる。ですから、ラファエラ妃と組んだ」
タイシンは別として、彼の家族は大陸と国交を開くのに反対の立場を取っているという。もし、ヤエコが失敗すれば一族の仕える者が新たに王となれる可能性が出てくる。
セドリックが言っていた、国内が荒れているというのも間違いではなかったようだ。タイシンは、長い間ヤエコに対して裏切りを働いていたということになるが。
「ラファエラ妃、だと?」
「はい、ヤエコ様。ラファエラ妃と組み、そして、ミナホ人居住区に火を放った。そうすれば、帰国を望む者が出るはずだと思ったのです」
ヤエコが顔をこわばらせた。そして、タイシンの方に一歩踏み出す。
「なんて愚かなことを! 我々の目的を忘れたか! 死人が出たらどうするつもりだった!」
「現実問題として、軽症者はいても死者は出ていないでしょう。それは、私が、火を放つ場所を計算したからです。脅しになればそれでよかった」
一歩タイシンの方に踏み出したきり、ヤエコは何も言えなくなったようだ。大きく振り上げた右手を静かに下ろし、そしてまた振り上げては下ろす。
数回、タイシンを殴りつけたい衝動と戦ったらしい
タイシンは別として、彼の家族は大陸と国交を開くのに反対の立場を取っているという。もし、ヤエコが失敗すれば一族の仕える者が新たに王となれる可能性が出てくる。
セドリックが言っていた、国内が荒れているというのも間違いではなかったようだ。タイシンは、長い間ヤエコに対して裏切りを働いていたということになるが。
「ラファエラ妃、だと?」
「はい、ヤエコ様。ラファエラ妃と組み、そして、ミナホ人居住区に火を放った。そうすれば、帰国を望む者が出るはずだと思ったのです」
ヤエコが顔をこわばらせた。そして、タイシンの方に一歩踏み出す。
「なんて愚かなことを! 我々の目的を忘れたか! 死人が出たらどうするつもりだった!」
「現実問題として、軽症者はいても死者は出ていないでしょう。それは、私が、火を放つ場所を計算したからです。脅しになればそれでよかった」
一歩タイシンの方に踏み出したきり、ヤエコは何も言えなくなったようだ。大きく振り上げた右手を静かに下ろし、そしてまた振り上げては下ろす。
数回、タイシンを殴りつけたい衝動と戦ったらしい