転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「ヤエコ殿、感謝する」
皇帝が気に入った絵は、使用人達の手によってすぐに梱包のために持ち去られる。
かわりに、同じ大きさの別の画家の絵がかけられた。あっという間にかけかえられたところを見ると、予備の絵はまだまだ用意されているのかもしれない。
「では、食事をいただくことにしようか。ミナホ国の宮廷料理――お口に合うといいのだが」
そうヤエコが言って、食卓へと場を移す。
テーブルの片側に皇帝、ヤエコ、リヒャルト、タイシンが並ぶ。もう片側には皇妃、タケル、そしてヴィオラだ。タケルがヴィオラの隣にいるのは、子供同士の会話ができるようにという配慮だろう。
並べられた料理は、オストヴァルト帝国の料理とは見た目からして違う。
各自の席に用意されていたのは、漆塗りの美しいお重だった。そのお重の中に、小さな器に盛りつけられた料理がいくつかおさめられている。
里いもやニンジンといった野菜の炊き合わせ、干し柿と大根の和え物、サーモンでチーズを巻いたもの。名前のわからない小さな魚を甘酢につけたもの――南蛮漬け――のようだ。それから、ローストビーフもある。
「我が国では、生の魚を食べるのだが、こちらにはその習慣はないと聞いた。オストヴァルト帝国の方にも食べやすいように調理を工夫したつもりだ」
とヤエコが説明してくれる。
皇帝が気に入った絵は、使用人達の手によってすぐに梱包のために持ち去られる。
かわりに、同じ大きさの別の画家の絵がかけられた。あっという間にかけかえられたところを見ると、予備の絵はまだまだ用意されているのかもしれない。
「では、食事をいただくことにしようか。ミナホ国の宮廷料理――お口に合うといいのだが」
そうヤエコが言って、食卓へと場を移す。
テーブルの片側に皇帝、ヤエコ、リヒャルト、タイシンが並ぶ。もう片側には皇妃、タケル、そしてヴィオラだ。タケルがヴィオラの隣にいるのは、子供同士の会話ができるようにという配慮だろう。
並べられた料理は、オストヴァルト帝国の料理とは見た目からして違う。
各自の席に用意されていたのは、漆塗りの美しいお重だった。そのお重の中に、小さな器に盛りつけられた料理がいくつかおさめられている。
里いもやニンジンといった野菜の炊き合わせ、干し柿と大根の和え物、サーモンでチーズを巻いたもの。名前のわからない小さな魚を甘酢につけたもの――南蛮漬け――のようだ。それから、ローストビーフもある。
「我が国では、生の魚を食べるのだが、こちらにはその習慣はないと聞いた。オストヴァルト帝国の方にも食べやすいように調理を工夫したつもりだ」
とヤエコが説明してくれる。