転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
リヒャルトは隣の席に座ったタイシンと、今後、居住区をどのように整備していくのかを話していて、皇妃はにこにことしながら、皇帝とヤエコの会話に耳を傾けている。
ヴィオラはテーブルを挟んだ先にいるちらりとリヒャルトを見た。彼は、こちらには見向きもしない。
(……つまらない、な)
なんて、こういう場だから考えてはいけないのに、ついそんな考えが頭に浮かんだ。
とりあえず置かれていた箸を取り、小魚の南蛮漬けを口に運ぶ。酸味が程よく、さっぱりとした口当たりだ。味もよくしみ込んでいる。
「お前、箸を使うのがうまいな」
「……え?」
不意にタケルに話しかけられて、ヴィオラは思わず自分の手元を見た。
ヴィオラ以外、オストヴァルト帝国の人間は全員ナイフやフォークを使っているのに、ヴィオラだけは箸を手にしている。
(……つい、うっかり……!)
「箸の持ち方もちゃんとしているし、お前、ミナホ国に嫁に来てもやっていけるぞ」
「そ、そうですか?」
どぎまぎしたのは、褒められたからか、それとも箸の存在を知っていることをうっかり見せてしまったからか。
「この棒は、そうやって使うものだったのか」
向かい側の席にいるリヒャルトが、興味深そうにヴィオラの手元を見つめる。じっと見られて、うっかり摘まんだ南蛮漬けの小魚を落としてしまった。
ヴィオラはテーブルを挟んだ先にいるちらりとリヒャルトを見た。彼は、こちらには見向きもしない。
(……つまらない、な)
なんて、こういう場だから考えてはいけないのに、ついそんな考えが頭に浮かんだ。
とりあえず置かれていた箸を取り、小魚の南蛮漬けを口に運ぶ。酸味が程よく、さっぱりとした口当たりだ。味もよくしみ込んでいる。
「お前、箸を使うのがうまいな」
「……え?」
不意にタケルに話しかけられて、ヴィオラは思わず自分の手元を見た。
ヴィオラ以外、オストヴァルト帝国の人間は全員ナイフやフォークを使っているのに、ヴィオラだけは箸を手にしている。
(……つい、うっかり……!)
「箸の持ち方もちゃんとしているし、お前、ミナホ国に嫁に来てもやっていけるぞ」
「そ、そうですか?」
どぎまぎしたのは、褒められたからか、それとも箸の存在を知っていることをうっかり見せてしまったからか。
「この棒は、そうやって使うものだったのか」
向かい側の席にいるリヒャルトが、興味深そうにヴィオラの手元を見つめる。じっと見られて、うっかり摘まんだ南蛮漬けの小魚を落としてしまった。