転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
慌てて隣の器に盛られていた干し柿と大根の和え物を取り直す。
「……こ、この甘いのおいしいですね! これ、なんですか?」
「柿って果物を干したものだ。こっちじゃ採れないか」
強引に話題を変えたけれど、タケルは箸の使い方について深く追求する気はないようだった。
「どうでしょう? 私は見たことない気がします。リヒャルト様はご存知ですか?」
「いや、俺も見たことがない。果物を干したものというと、葡萄、アプリコット、イチジク……他にもいろいろあるだろうが、柿という果物は聞いたことがないな」
「俺の国では、秋になるとたくさんとれるんだ」
タケルが得意げに言う。
この世界には存在しないものだと思い込んでいたが、それはヴィオラの思い込みだったようだ。
「これは、クリームチーズをサーモンで巻いたものですね。ミナホ国では、チーズを作っているんですか?」
「昔はたくさん作っていたらしいな。内乱の間に作る余裕がなくなったとかで、今はあまり出回っていない。こっちにはたくさんあるから驚いた」
「……そうなんですね」
二十年近く内乱が続いた間に失われたものも多かったのだろうと想像すると胸が痛む。
小皿に盛り付けられた料理はどれもおいしかった。久しぶりに、自分で作ったもの以外に"和食"に限りなく近い料理を堪能できた。
「……こ、この甘いのおいしいですね! これ、なんですか?」
「柿って果物を干したものだ。こっちじゃ採れないか」
強引に話題を変えたけれど、タケルは箸の使い方について深く追求する気はないようだった。
「どうでしょう? 私は見たことない気がします。リヒャルト様はご存知ですか?」
「いや、俺も見たことがない。果物を干したものというと、葡萄、アプリコット、イチジク……他にもいろいろあるだろうが、柿という果物は聞いたことがないな」
「俺の国では、秋になるとたくさんとれるんだ」
タケルが得意げに言う。
この世界には存在しないものだと思い込んでいたが、それはヴィオラの思い込みだったようだ。
「これは、クリームチーズをサーモンで巻いたものですね。ミナホ国では、チーズを作っているんですか?」
「昔はたくさん作っていたらしいな。内乱の間に作る余裕がなくなったとかで、今はあまり出回っていない。こっちにはたくさんあるから驚いた」
「……そうなんですね」
二十年近く内乱が続いた間に失われたものも多かったのだろうと想像すると胸が痛む。
小皿に盛り付けられた料理はどれもおいしかった。久しぶりに、自分で作ったもの以外に"和食"に限りなく近い料理を堪能できた。