転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「そうね。野菜たっぷりのお味噌汁なら、身体が温まるだろうし……慣れてない味付けより、慣れている味の方がいいわよね、きっと」
現場から少し離れたところで、ヴィオラは馬車を降りた。
あたりには、焼け焦げた木材の臭いが漂っている。この場にとどまっている人達も、呆然としている様子だった。
そんな中、白を基調に赤と金を配置した皇宮騎士団の制服はとても目立っていた。怪我人を介護し、少し離れたテントのところに連れて行き、逃げ遅れた人がいないかとあたりを探索している。
一人制服を身に着けていないのに、リヒャルトの姿はすぐにヴィオラの目に飛び込んでくる。ヴィオラは大急ぎで彼に走り寄った。
「リヒャルト様!」
「どうした、ヴィオラ――ああ、アラムか。今日は買い出しだな」
「そこの市場に買い物に来ていて。ここが火元なんて思わなかったから……」
ヴィオラは、ここに来るのは初めてだったから、周囲の景色にはなじみがない。目につく建物はほとんど焼け落ちていて、集まったミナホ国の人達はどうしたらいのかわからないようだ。
「――炊き出しをしましょう、リヒャルト様。そろそろ昼食の時間です」
「炊き出し?」
「ええ。お腹が空くと、寒さを余計に強く感じるし……温かいものをお腹に入れたら、少しほっとすると思うんです」
「……そうだな。皇宮に移動するにしても、少し時間がかかる。頼んでいいか」
少し考える表情になったリヒャルトだったけれど、すぐに結論を出した。
現場から少し離れたところで、ヴィオラは馬車を降りた。
あたりには、焼け焦げた木材の臭いが漂っている。この場にとどまっている人達も、呆然としている様子だった。
そんな中、白を基調に赤と金を配置した皇宮騎士団の制服はとても目立っていた。怪我人を介護し、少し離れたテントのところに連れて行き、逃げ遅れた人がいないかとあたりを探索している。
一人制服を身に着けていないのに、リヒャルトの姿はすぐにヴィオラの目に飛び込んでくる。ヴィオラは大急ぎで彼に走り寄った。
「リヒャルト様!」
「どうした、ヴィオラ――ああ、アラムか。今日は買い出しだな」
「そこの市場に買い物に来ていて。ここが火元なんて思わなかったから……」
ヴィオラは、ここに来るのは初めてだったから、周囲の景色にはなじみがない。目につく建物はほとんど焼け落ちていて、集まったミナホ国の人達はどうしたらいのかわからないようだ。
「――炊き出しをしましょう、リヒャルト様。そろそろ昼食の時間です」
「炊き出し?」
「ええ。お腹が空くと、寒さを余計に強く感じるし……温かいものをお腹に入れたら、少しほっとすると思うんです」
「……そうだな。皇宮に移動するにしても、少し時間がかかる。頼んでいいか」
少し考える表情になったリヒャルトだったけれど、すぐに結論を出した。