転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「ヤエコ殿。今確認させたが、皇宮の建物が二棟空いているようだ。皆、そちらに移ってはどうだろう。これだけの人数となると少々狭いかもしれないが、ばらばらになるよりいいと思う」
こちらの方に歩いてきたリヒャルトも、頬にすすがついている。あれからまた、取り残された人がいないか確認して回っていたようだ。
以前、ヴィオラが滞在していたクィアトール宮に住んでいるのは二十名ほどだ。だが、一部屋にベッドを四台以上入れることも可能だから、多少狭くはなるが、二棟あればこの人数を収容するのは十分可能だろう。
「――恩に着る、リヒャルト皇子」
「ヤエコ殿、馬車を用意させるので、ヤエコ殿も皇宮まで来ていただきたい」
「わかった」
リヒャルトが難しい顔をしている。ただならぬ様子を感じたようで、ヤエコも深くは追及することなくうなずいた。
ヤエコやタケル、それからタイシン、その他ヤエコの側近などは、今のところミナホ人街ではなく、都の中心近くに借りた屋敷に住んでいる。だから、わざわざ皇宮に入る必要もないのだが、何か事情があるのだろう。
(あれ、そう言えばタイシンはどこにいるんだろう……?)
今になって、タイシンがいないことに気付く。ヤエコの護衛というのならば、ヤエコの側を離れるのは問題だろうに。
こちらの方に歩いてきたリヒャルトも、頬にすすがついている。あれからまた、取り残された人がいないか確認して回っていたようだ。
以前、ヴィオラが滞在していたクィアトール宮に住んでいるのは二十名ほどだ。だが、一部屋にベッドを四台以上入れることも可能だから、多少狭くはなるが、二棟あればこの人数を収容するのは十分可能だろう。
「――恩に着る、リヒャルト皇子」
「ヤエコ殿、馬車を用意させるので、ヤエコ殿も皇宮まで来ていただきたい」
「わかった」
リヒャルトが難しい顔をしている。ただならぬ様子を感じたようで、ヤエコも深くは追及することなくうなずいた。
ヤエコやタケル、それからタイシン、その他ヤエコの側近などは、今のところミナホ人街ではなく、都の中心近くに借りた屋敷に住んでいる。だから、わざわざ皇宮に入る必要もないのだが、何か事情があるのだろう。
(あれ、そう言えばタイシンはどこにいるんだろう……?)
今になって、タイシンがいないことに気付く。ヤエコの護衛というのならば、ヤエコの側を離れるのは問題だろうに。