転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
(子供でしかないのはわかってる。これ以上、好きになっちゃいけないこともわかってる……わかってる、けど)
年齢の差とか、国力の差とか、リヒャルトにこれ以上想いを寄せても、実らないのはわかっている。
彼からしてみれば、ヴィオラは妹分であって、それ以上でも以下でもない。
リヒャルトの年齢を考えれば、現時点で婚約者が決まっていないのは不自然ではあるが、つい先日まで冷遇される立場にあった彼に娘を嫁がせようと誰も思わなかっただけのこと。
だが、皇妃の存在感が増すにつれ、リヒャルトの存在感も増してきた。きっと、春になって国内外の交流が盛んになれば、彼のところには次から次へと縁談が持ち込まれるはずだ。
そうなった時、胸が痛まないように――これ以上気持ちを寄せてはいけないのに。
「イローウェン王国とも国交を開きたいと思っているからね。近いうちにイローウェン王国に行って、縁談と合わせて話をしてこようと思う」
ヤエコの言葉に黙ってしまったヴィオラを気遣うように、立ち上がったタケルが手を差し出した。彼の真意がわからなくて、ヴィオラは目を瞬かせる。
「皇妃陛下、母上。ヴィオラと話をする許可をください」
改まった様子で、タケルはそう口にする。許可が下りたところで、彼はヴィオラを廊下へと連れ出した。
年齢の差とか、国力の差とか、リヒャルトにこれ以上想いを寄せても、実らないのはわかっている。
彼からしてみれば、ヴィオラは妹分であって、それ以上でも以下でもない。
リヒャルトの年齢を考えれば、現時点で婚約者が決まっていないのは不自然ではあるが、つい先日まで冷遇される立場にあった彼に娘を嫁がせようと誰も思わなかっただけのこと。
だが、皇妃の存在感が増すにつれ、リヒャルトの存在感も増してきた。きっと、春になって国内外の交流が盛んになれば、彼のところには次から次へと縁談が持ち込まれるはずだ。
そうなった時、胸が痛まないように――これ以上気持ちを寄せてはいけないのに。
「イローウェン王国とも国交を開きたいと思っているからね。近いうちにイローウェン王国に行って、縁談と合わせて話をしてこようと思う」
ヤエコの言葉に黙ってしまったヴィオラを気遣うように、立ち上がったタケルが手を差し出した。彼の真意がわからなくて、ヴィオラは目を瞬かせる。
「皇妃陛下、母上。ヴィオラと話をする許可をください」
改まった様子で、タケルはそう口にする。許可が下りたところで、彼はヴィオラを廊下へと連れ出した。