転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「リヒャルト、あなたヴィオラと婚約なさい」
「母上!?」
「皇妃様、いったい何を!」
続く皇妃の言葉に、同席していたリヒャルトもヴィオラも裏返った声を上げた。まさか、皇妃の口からそんな発言が飛び出すとは。
たしかに以前から、冗談のようにリヒャルトとヴィオラを結婚させようみたいな発言をしていたことはあったけれど、明言したことはない。
それなのに、今ははっきりと『婚約なさい』と命じた。
「ヤエコが出発する前に、イローウェン国王にこちらの意思を告げれば、牽制にはなるでしょう。ヴィオラが望むのであれば、タケルとの縁談をとめるつもりはなかったけれど、本人が嫌がっているんだもの。何か思惑があるのだろうけれど、ヤエコのやり方は強引だわ」
腰に手をあて、ぷんぷんとしている皇妃は、以前とは人が変わったかのようだ。目を瞬かせているヴィオラに向かい、皇妃は腰に手を当てたまま言い放った。
「あなたが嫌なら、リヒャルトとの婚約は、そのうち解消したらいいのよ。婚約は婚約であって、結婚したわけではないんですもの」
「そ、それはどうかと……」
たしかに破棄しようと思えばできるだろうが、それを前提とした婚約というのもいかがなものか。
ちらりとリヒャルトの方を見やれば、彼も完全に混乱している様子だ。
「母上!?」
「皇妃様、いったい何を!」
続く皇妃の言葉に、同席していたリヒャルトもヴィオラも裏返った声を上げた。まさか、皇妃の口からそんな発言が飛び出すとは。
たしかに以前から、冗談のようにリヒャルトとヴィオラを結婚させようみたいな発言をしていたことはあったけれど、明言したことはない。
それなのに、今ははっきりと『婚約なさい』と命じた。
「ヤエコが出発する前に、イローウェン国王にこちらの意思を告げれば、牽制にはなるでしょう。ヴィオラが望むのであれば、タケルとの縁談をとめるつもりはなかったけれど、本人が嫌がっているんだもの。何か思惑があるのだろうけれど、ヤエコのやり方は強引だわ」
腰に手をあて、ぷんぷんとしている皇妃は、以前とは人が変わったかのようだ。目を瞬かせているヴィオラに向かい、皇妃は腰に手を当てたまま言い放った。
「あなたが嫌なら、リヒャルトとの婚約は、そのうち解消したらいいのよ。婚約は婚約であって、結婚したわけではないんですもの」
「そ、それはどうかと……」
たしかに破棄しようと思えばできるだろうが、それを前提とした婚約というのもいかがなものか。
ちらりとリヒャルトの方を見やれば、彼も完全に混乱している様子だ。