キミの溺愛は甘すぎる。
それに素直になれと言ったのは優翔のほうだ。
これぐらい構わないだろうと思う。
「大人?
まあ一応、父さんも着てるしそれに…」
その時、優翔が私の腰に手をまわしてきて。
「わざと大人ぶってるところもあるかな。
父さんばかりに目がいかないようにって」
少し危険なにおいがするけれど。
自分から抱きついてしまった手前、離れるのはなんとなく躊躇われた。
「じゃあ本当は着てて苦しいとかある…?
締め付けられる、でしょ?」
そのため少し話をずらしてみることにした。
「まあ最初は苦しかったけど、もう慣れたかな。
今はもう自分ひとりで着られるし」
「うっ……」
今は苦しくないし自分で着られるって、私と真逆じゃないか。