キミの溺愛は甘すぎる。
「じゃあ私も頑張って着たほうがいい?」
せめて少しでも優翔に近づけるよう、努力はしないといけないだろう。
「んー、俺は着てほしくないなぁ」
「ど、どうして…?」
似合わないと言われたらどうしようかと一瞬不安に思う。
「色気出されたら、キスだけじゃ我慢できないかもしれないからね。それに鈴華は鈴華自身がかわいいから服装とか関係ない」
けれどすぐ理由を聞いて、思わずにやけそうになってしまった。
だって服装とか関係ないって、好きな人に言われて嬉しくないわけがない。
「良かった…」
ああ、単純だなって自分でも思う。
それ以上に優翔が好きだからいいやとも思ってしまう自分がいて。