キミの溺愛は甘すぎる。



そう考えたら途端に悲しさに襲われて。
切ない気持ちでいっぱいになって。

目から涙が零れ落ちてしまう。



「鈴華、どうして泣くの?」
「だって…優翔が」

「俺がどうしたの?」
「遠回しに引き離してくるからっ……」


胸が痛い。
一方通行なこの想いが、さらに自分を苦しめる。


「そんな悲しい顔しないで。
引き離すつもりなんてないよ」

「じゃあ、どうし…んっ」


その時。

いつまでもうだうだ言っている私が面倒と思ったのか、唇を無理矢理塞ぐようにしてキスしてきた優翔。



「落ち着いて、鈴華」

ほら、今だって優翔は余裕ありげで。
穏やかに微笑んでいる。


「……っ」
「泣いたらもっとキスするよ」

「そんなの嫌っ…」


こんなやり方で黙らせようだなんて。

< 151 / 226 >

この作品をシェア

pagetop