キミの溺愛は甘すぎる。




「ちゃんと話してくれないとわからないよ」
「わかってほしくない」


こんな気持ち、早く捨ててやる。
忘れてしまえばいい。

なかったことにするのだ。


そうすれば幼なじみとしてこれからも優翔と接することができるだなんて、軽い考えかもしれないけれど。



「じゃあ泣く必要ないよね?
その涙は何?」

「……うる、さい。泣いてないから」


目をこすり、涙を無理矢理止める。
すると優翔は困ったような表情をしていた。

幼なじみの私に対してそこまで心配する必要はないというのに。


これ以上バカみたいな自分を見られたくないため、優翔から離れベッドの上で横になる。


優翔の気配を感じると、泣き顔を見られないよう慌てて枕に顔を埋めた。

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