キミの溺愛は甘すぎる。

「素直になった鈴華を見たいんだよ。きっと今の言葉を聞いたら尋常じゃないくらい喜ぶだろうね」

「でも優翔には好きな人がいて…」
「え？」

「……へ」


恐る恐る昨日の話に触れようとすれば、拓哉さんは目を見張り驚いた表情をしていて。



「鈴華、何言ってるの？」
「だ、だって昨日…拓哉さんが優翔に好きな人がって…」


もしかして聞き間違い？と思ったけれど、それは違う。
絶対にありえない。

ちゃんと耳にした。
だから私は苦しくなって泣いたのだ。


「俺、そんなこと言った？」

けれど拓哉さんはわかっていないようで、思わず起き上がってしまう私。


「だって、優翔が好きな人できたから性格変わったって…」

私がここまで言えば、ようやく何かを思い出したような表情へと変わる拓哉さん。