キミの溺愛は甘すぎる。




「昨日の話、聞いてたんだね」
「……っ」

「でも聞くなら最後まで聞こうか」
「えっ…」


けれど拓哉さんは思い出してもなお、にこにこと笑っていて。

なんだかその笑顔に安心感を覚えた。



「それに日頃から優翔見てたらわかると思うんだけどなぁ」

「わかる…?」

「どうして鈴華が未央に似たのかな。
まあ一緒に暮らしてるから仕方ないか」

「……?」


拓哉さんがな何を言いたいのかまったくわからず、思わず首を傾げるとタイミングよく未央ちゃんが部屋に戻ってきた。


「鈴華ちゃん!やっぱり少しはご飯もの食べたほうがいいかなって思ったからお粥作ったよ…!あとはリンゴのすりおろしね」


部屋に戻るなり、ふわりと天使のようなかわいい笑みを浮かべる未央ちゃん。

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