キミの溺愛は甘すぎる。



「もっと恥ずかしがって。
俺でいっぱいになればいいよ」


楽しそうな顔。
私ばかりおかしくさせられる。



「ちゃんと謝らないと、今度はこの唇にキスしちゃうよ」

「……っ!?」


意味がわからない。
どうして私が謝らないといけないのだ。

今回ばかりは何も悪いことはしていない。



「な、なんでよ…私が何したの」
「俺を怒らせるようなことした」

「た、例えば?」

「自分でわかっていないようじゃダメだよ。
鈍感な鈴華の相手は疲れるな」


はぁ、と諦めたようにため息を吐かれる。
途端に不安になって、ズキッと痛む胸。

私の相手に疲れるって、今日ははっきりと言われてしまった。


「……っ」

悲しくなって、あっという間に目から涙がこぼれ落ちてしまう。

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