キミの溺愛は甘すぎる。
「嘘じゃないよ?
だから早く若頭になりたい」
「な、なんで…」
「鈴華が俺に逆らえなくなるから」
そんなこと言われても今更だ。
今でさえ優翔に逆らえないというのに。
「……今と、変わらないし」
「変わるよ。逆らったら鈴華でも罰せられるんだからね」
確かに聞いたことがある。
組長と若頭はダントツで権力があるのだと。
「だからってそんな、いきなり優翔が私を罰するなんて…」
「鈴華の罰は俺が決める」
「な、何…」
「何にしようかなぁ、一日中やらしいことす…いたっ」
思わず手が出てしまった。
パシッと優翔を叩いてしまったのだ。
「あーあ、暴力反対。
若頭になったら即裏切りとみなしちゃうよ」
「……っ、そんなの勝手にどうぞ!」
「こら、反省しない子には悪いことするよ?」
ニヤッと、妖艶な笑みを浮かべ。
私の顎を持ち上げてきた。