I am 吸血鬼。

「そういえば、なんでトランプあって、大貧民大富豪までできるんだ?」

しばらくやって疲れた四人は、シャンの入れ直してくれた紅茶を飲みながら和んでいた。そこへ、結希が素朴な疑問を尋ねる。

「うん。私もそれ気になってた」

碧まで質問に加勢する。シャンとリュウは目をあわせた。

「トランプは俺が生まれた頃からあったよ。誰かが、人間界から伝えたらしい」

「そして、多くのヴァンパイア達に伝わり受け継がれてきました」

リュウとシャンが説明する。それを聞いていた碧は、突然話しを変えた。

「ところで、シャンって何歳?好きなものは?嫌いなものは?いつからここに?」

シャンは、碧の勢いに目を見開いていた。

「…えっと、人間の数えだと碧様や結希様と同じか少し上だと思います。好きなものは髪を構うこと。嫌いなことは、失うこと。そして、100年程前からこちらにお世話になっております」

リュウは、シャンの言葉に一瞬悲しい顔をした。シャンもどこか痛いような瞳をしていた。それを、碧と結希は視界の隅に捉えていたのだった。


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