すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
受付を済ませて建物の中に入り、すぐにあった大きなドアを開けると中は真っ暗になっていた。
周囲が見えないほどの暗闇に恐怖を感じた藍里は智大の腕に縋りつくように抱きついた。
「大丈夫か?」
「ちょっと怖い、かも……」
進むべき道があるのかどうかも分からない状態に不安になる藍里に、智大は掴まれていない方の手で藍里の手に触れた。
ただそれだけで不思議と安心できた藍里は少しだけ顔を上げると、智大は真っ直ぐ前を見つめているようだった。
「智君……ここは何……?」
「待ってろ。もう少しで……」
智大が何かを言いかけたその時に辺りが突然光りだし、藍里はその眩しさに思わず目を強く瞑った。
途端に周りから歓声が上がったので、この場所には藍里達が来る前からたくさんの人達がいたのだということにこの時初めて気付いた。
「藍里、目を開けてみろ」
「……」
小声で言われ、藍里は恐る恐る目を開けると飛び込んできた光景に瞳を大きくした。
「わ……っ!何これ、すごい……綺麗……!」
藍里の瞳に映るのは、大小様々な形の泡と海の中にいるような光が織り成す幻想的な光景。
触れられそうな距離にある泡に手を伸ばしても決して触れられることはなく、暫くしてそれが映像なのだと分かった。
周囲が見えないほどの暗闇に恐怖を感じた藍里は智大の腕に縋りつくように抱きついた。
「大丈夫か?」
「ちょっと怖い、かも……」
進むべき道があるのかどうかも分からない状態に不安になる藍里に、智大は掴まれていない方の手で藍里の手に触れた。
ただそれだけで不思議と安心できた藍里は少しだけ顔を上げると、智大は真っ直ぐ前を見つめているようだった。
「智君……ここは何……?」
「待ってろ。もう少しで……」
智大が何かを言いかけたその時に辺りが突然光りだし、藍里はその眩しさに思わず目を強く瞑った。
途端に周りから歓声が上がったので、この場所には藍里達が来る前からたくさんの人達がいたのだということにこの時初めて気付いた。
「藍里、目を開けてみろ」
「……」
小声で言われ、藍里は恐る恐る目を開けると飛び込んできた光景に瞳を大きくした。
「わ……っ!何これ、すごい……綺麗……!」
藍里の瞳に映るのは、大小様々な形の泡と海の中にいるような光が織り成す幻想的な光景。
触れられそうな距離にある泡に手を伸ばしても決して触れられることはなく、暫くしてそれが映像なのだと分かった。