すれ違いお見合い結婚~相手は私を嫌ってるはずの幼馴染みでした~
〈智大side〉
「僕は智大の兄だから智大の性格はよく分かってるし、あいちゃんの事も小さい時から見ていたから多少は分かるつもりだよ。
だからこそ智大が素直になれなくて誤解されているのも、あいちゃんがそのせいで辛い思いをしてるのも知ってる。
知ってるけど……それはとても悲しいことだと思うんだ」
「……俺は……」
「智大、このままじゃ遅かれ早かれあいちゃんは壊れるよ。今だって、もう壊れかけて……本当に間に合うかギリギリなんだ。
だから、手遅れになる前に早く誤解を解くんだ」
その言葉に藍里を抱く腕の力をほんの少しだけ強める。
その様子を見て圭介は困ったように眉を下げると、僕は帰るね。と言った。
「何かあったらいつでも言って、力になるから」
「……分かった」
頷き顔を上げると、そこにはもう圭介の姿はなかった。
藍里をそっと抱き上げ、出来るだけ揺らさないように慎重に寝室へ向かう。
今回は発作ではなく一時的な呼吸困難だったようで、そのことだけに心から安心する。
ゆっくりベッドに横たわらせ、顔色の悪い頬を撫でるが藍里からの反応は全くなかった。
「……犯人が狙っているかもしれないなんて……言わない方がいいんだろうか……」
知ってしまったら藍里は犯人が捕まるまでずっと怯えて暮らすことになる。
喘息の持病を持ってる藍里にそんな心理的負担を負わせて良いものかどうか……藍里が目覚めるまでの短くて長い間、智大は真剣に悩むこととなった。
「僕は智大の兄だから智大の性格はよく分かってるし、あいちゃんの事も小さい時から見ていたから多少は分かるつもりだよ。
だからこそ智大が素直になれなくて誤解されているのも、あいちゃんがそのせいで辛い思いをしてるのも知ってる。
知ってるけど……それはとても悲しいことだと思うんだ」
「……俺は……」
「智大、このままじゃ遅かれ早かれあいちゃんは壊れるよ。今だって、もう壊れかけて……本当に間に合うかギリギリなんだ。
だから、手遅れになる前に早く誤解を解くんだ」
その言葉に藍里を抱く腕の力をほんの少しだけ強める。
その様子を見て圭介は困ったように眉を下げると、僕は帰るね。と言った。
「何かあったらいつでも言って、力になるから」
「……分かった」
頷き顔を上げると、そこにはもう圭介の姿はなかった。
藍里をそっと抱き上げ、出来るだけ揺らさないように慎重に寝室へ向かう。
今回は発作ではなく一時的な呼吸困難だったようで、そのことだけに心から安心する。
ゆっくりベッドに横たわらせ、顔色の悪い頬を撫でるが藍里からの反応は全くなかった。
「……犯人が狙っているかもしれないなんて……言わない方がいいんだろうか……」
知ってしまったら藍里は犯人が捕まるまでずっと怯えて暮らすことになる。
喘息の持病を持ってる藍里にそんな心理的負担を負わせて良いものかどうか……藍里が目覚めるまでの短くて長い間、智大は真剣に悩むこととなった。