Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
宮瀬はそう言いながらもあたしの上に跨がって服を脱がそうとしてくる。


「ちょっと!急になに?やめて…っ」


ジタバタ動いて抵抗するあたしの手を掴み、ベッドへ強引に押しつける宮瀬。


「こーゆーの好きなクセに」


ニヤッと口角を上げて無理やり唇を奪ってくる。


「……ん…」


宮瀬の言う通り、強引なやり方は嫌いじゃない。


むしろ、求める自分がいる。


荒々しくて、強引。


だけど痛くないようにしてくれる。


それを受け入れてしまう自分にムカつくけど、心よりも身体は素直なんだ。


「俺だけのものになれよ」


「……え…?」


この男から独占めいた発言が出てくるなんて意外だった。


「俺、お前とが1番相性いい」


それだけ言って後は一言もしゃべらない宮瀬。


いろんなところを触られ、愛撫され、でも気持ち悪くはなかった。


もう、身体は完全に宮瀬を受け入れていた─。
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