Hate or Love?愛と嘘とにまみれた世界の片隅で
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…夢か…。
「…痛…っ」
意識がハッキリしてくるにつれてふくらはぎの痛みが強くなっていく。
「何これ」
頭の上で両手を拘束され、天井から吊るされている。
足はギリギリ床につくかつかないかのところをさ迷っており、体勢的にキツい。
撃たれてケガをしてるから尚更だ。
少し体重のかけ方を間違えたら、手枷を軸にぐるんっと身体が回転してしまう。
「…ここどこ?」
薄暗く、コンクリートで塗り固められた小さな部屋。
窓はなく、今にも切れそうな電球が1つ点いているだけ。
助けを呼んでもきっと届かないだろう。
太ももの感覚的に拳銃もナイフも奪われている。
おそらくポケットベルに入れてた小型ナイフとスマホも奪われているだろう。