続・本田くんを振り向かせたい

一緒に風呂入りたい

「風呂、遅かったな」
陸は不思議そうに聞く。
一緒に風呂入りたいとか馬鹿げたこと言えないしなぁ…。
「ちょっとぼーっとしてて」
少し間があいてから、陸は口を開いた。
「どうかした?」
「何でもない」
「……そっか」
陸のほんとに言いたかったことと違う気がした。
気を使ってるんだと思う。
「もっと俺を頼ればいいのに」
陸のそう呟いた声は私の耳には届かなかった。
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