クールな専務は凄腕パティシエールを陥落する
抹茶プリンはさほど甘くもなく、滑らかな舌触りだった。
洋菓子というよりも和菓子。
そんな感想だった。
生クリームの上品な甘さが抹茶とうまく溶け合って大人の味だ。
「愛菓さん・・・」
「んー・・・?」
愛菓は、もう抹茶プリンからは意識を外していた。
手元は、他のデザート作りに取り組もうとしている。
「愛菓さん、今夜はもう遅い。後日改めて、じっくり使い心地を試してはいかがですか?」
「はっ・・・!」
愛菓はようやく我に返ったのか、慌てて膝をつくと
「和生殿、これは失礼致しました。直ぐに片付けてお話を伺います」
と言って、素早く片付けを済ませてしまった。
「改めまして、氷山愛菓です」
「よく存じ上げてますよ」
「改めまして宜しくお願い致します」
「引き受けて頂けて嬉しく思います」
なんだか話がまとまったようだが・・・?
二人のやり取りをやや離れてみていた従業員も訳がわからないまま
゛おおっー゛
と拍手をした。
洋菓子というよりも和菓子。
そんな感想だった。
生クリームの上品な甘さが抹茶とうまく溶け合って大人の味だ。
「愛菓さん・・・」
「んー・・・?」
愛菓は、もう抹茶プリンからは意識を外していた。
手元は、他のデザート作りに取り組もうとしている。
「愛菓さん、今夜はもう遅い。後日改めて、じっくり使い心地を試してはいかがですか?」
「はっ・・・!」
愛菓はようやく我に返ったのか、慌てて膝をつくと
「和生殿、これは失礼致しました。直ぐに片付けてお話を伺います」
と言って、素早く片付けを済ませてしまった。
「改めまして、氷山愛菓です」
「よく存じ上げてますよ」
「改めまして宜しくお願い致します」
「引き受けて頂けて嬉しく思います」
なんだか話がまとまったようだが・・・?
二人のやり取りをやや離れてみていた従業員も訳がわからないまま
゛おおっー゛
と拍手をした。