欠けてるあなたが大好きです。
いよいよ決勝戦が順番に行われる。
全体としてはゲートボール、卓球、
テニス、バレー、バスケの順番。
「さゆがんばー!」
「うん!ありがと〜!」
クラスメイトの半分くらいが応援に来てくれている中、
試合が始まった。
わたし達のチームは全員が最初のターンの間に
第1ゲートを通すことができた。
絶好調なスタートだ♪
とはいえさすが決勝戦。
相手チームも2ターン目には
全員第1ゲートを通してしまった。
「3番に当ててその後8番にお願いします。」
「え、3めっちゃ遠いよ…?」
「お願いします。」
うそ…。
こんなに離れてるのに当てるとか無理!
「さゆがんばれー!」
「咲雪ちゃんならいける!」
みんなに応援される中、
スティックを握り直して照準を合わせる。
「咲雪。がんばれ。」
決して大きな声ではなかった。
でもハッキリと聞こえた。
ボールを打つと、わたしのボールは
まっすぐに3番のボールに転がっていく。
コツンッ。
「やった!」
「ナイスです。」
「「おぉー!」」
みんなが歓声をあげてくれる。
わたしはさっき声が聞こえてきた方を見て
ピースサインをしてみせた。
もちろん目線の先には諒くんがいる。
絶対に諒くんが応援してくれたから上手くできた!
嬉しさに包まれながら完璧にスパークをして、
再び打って…。
わたし達の全力はしっかり出すことができた。