初恋
ピンポーン
真琴「あ!さつきちゃん来たかも!」
私はママよりも先に玄関に向かった。
真琴「早かったね!」
玄関を開けると知らない女の人と亮太くんがいた。
真琴「さつきちゃんかと思った」
亮太『咲月?』
真琴「さつきちゃんも一緒に行くの」
亮太『そうなんだ、てか浴衣似合ってるね』
真琴「え、ありがとう」
亮太『可愛い』
真琴「ありがとう...」
可愛いなんて男の子に言われたことなくて少し動揺した。
そんな私たちをニヤニヤしながらママたちが見ていた。
亮太『...なんだよ』
亮マ『照れんなって(笑)』
亮太『照れてねえよ!』
ママ『いいね〜(笑)』
咲月『こんにちはー!』
真琴「さつきちゃん!」
咲月『わ!もう亮太くんもいるじゃん!』
亮太『さっき来たとこ』
真琴「さつきちゃん浴衣可愛い〜!」
咲月『えへへ、ありがとう〜!まこちゃんも可愛い!』
真琴「ありがとう!」
亮太『女子ってうるせーな』
真琴「男子も十分うるさいよ」
亮太『女子の方がうるさいね!』
真琴「ふん!」
ママ『喧嘩しないの(笑)』
咲月『亮太くん!浴衣どう?似合うかな?』
亮太『あ?うん、似合うんじゃね?』
咲月『ありがとう!』
ママ『ねえ、真琴』
真琴「ん?なに?」
ママ『亮太くん真琴のこと好きなんじゃない?』
真琴「なんでそうなるの」
ママ『だって真琴には可愛いって言ってたじゃん!』
真琴「さつきちゃんの方が可愛いよ」
ママ『ふたりとも可愛いけどさ〜(笑)』
ママとの会話がさつきちゃんに聞こえてしまったのか、急にさつきちゃんが不機嫌になってしまった。