同じ人を好きになるなんて
「なぜって……須藤さんと一緒に食べたくてパン買ってきたんだ」
大学の構内にあるコンビニの袋を私に見せた。
彼がどういう目的でこういうことをするのか私にはわからないが、はっきり言って迷惑。
「すみませんが私は一人で食べたいので……他の場所でお願いできませんか?」
これでも丁寧に言ったつもりだ。だが、彼は笑顔で首を横に振った。
「君と一緒に食べたいんだ」
何をいうかと思えば……
私はそれが嫌で今こうしているのに全くわかっていないのね。
「私は、一緒に食べる気は無いです」
食べかけのおにぎりを保冷バッグにしまうと立ち上がった。
「私はもう行くのでここどうぞ」
軽く会釈してその場から立ち去ろうとすると保冷バッグを持つ手を掴まれた。
驚いて彼の方を見ると、掴まれた腕がパッと離れた。
「ごめん。その……俺ってもしかして君に嫌われてる?」
きりりとした目が不安な色をしていた。
「……できれば関わりたく無いです」
すると彼はガクッと肩を落とし、ベンチに座った。
「やっぱり……」
「では……私は」
再度会釈して立ち去ろうと回れ右をした。
「君が……好きだ」
大学の構内にあるコンビニの袋を私に見せた。
彼がどういう目的でこういうことをするのか私にはわからないが、はっきり言って迷惑。
「すみませんが私は一人で食べたいので……他の場所でお願いできませんか?」
これでも丁寧に言ったつもりだ。だが、彼は笑顔で首を横に振った。
「君と一緒に食べたいんだ」
何をいうかと思えば……
私はそれが嫌で今こうしているのに全くわかっていないのね。
「私は、一緒に食べる気は無いです」
食べかけのおにぎりを保冷バッグにしまうと立ち上がった。
「私はもう行くのでここどうぞ」
軽く会釈してその場から立ち去ろうとすると保冷バッグを持つ手を掴まれた。
驚いて彼の方を見ると、掴まれた腕がパッと離れた。
「ごめん。その……俺ってもしかして君に嫌われてる?」
きりりとした目が不安な色をしていた。
「……できれば関わりたく無いです」
すると彼はガクッと肩を落とし、ベンチに座った。
「やっぱり……」
「では……私は」
再度会釈して立ち去ろうと回れ右をした。
「君が……好きだ」