俺の、となりにいろ。
「……」
──ん?触れてこない?
怖いけど、そっと目を開けてみる。
城ノ内主任の伸ばしたその腕を、誰かが掴んで止めていた。
「……紺野主任」
城ノ内主任と対峙する紺野主任を見届けた瞬間、私はすっかり脱力してその場に座り込んでしまった。
城ノ内主任は掴まれた腕を痛そうに顔を歪ませて、紺野主任を睨んでいる。紺野主任は涼しい顔で城ノ内主任を見据えていた。
「城ノ内主任、こんなことしたらあなたの上司とコンプライアンス室が黙っていないことくらい、わかるでしょう?」
紺野主任の言葉に、城ノ内主任は苦々しそうに顔を背けた。