クールな騎士団長はママと赤ちゃんを一途に溺愛する
「ち、違います。私とバリーはそんな関係じゃ……だって彼に会ったこともないんだし」
リカルドがあからさまに困惑する。
「だが、バリーを探して欲しいと言って来た。彼を想っているからじゃないのか?」
「違う! 親友のミラの家族だから心配だっただけです。結婚だって、確かにお父様に騎士と結婚しなさいと言われていたけど、相手は決まっていなかったんです」
リカルドは大きな手で口元を覆う。彼らしくないその仕草は困惑の大きさを物語っているようだった。
「ではリアナはバリーとは関係がないのか?」
「ありません。それに私が好きなのはリカルド様なのだから」
「え?」
リカルドの身体がびくりと揺れる。
リアナの鼓動もこれ以上ない程早くなる。緊張で気が遠くなりそうだった。それでも今言わなければ誤解は解けない。
「リカルド様が好きです。結婚してあなたのことを知る内に少しずつ好きになりました。今では心から愛しています」
リカルドは茫然とリアナを見つめている。
「トリアに来たのはエルドラ王女とのことを知り耐えられなくなったから。他の女性を想っているリカルド様の側に居るのが辛くて逃げたんです」
辛かった気持ちを吐きだすとそれまで身動きしなかったリカルドの手が伸び抱き寄せられた。
リカルドがあからさまに困惑する。
「だが、バリーを探して欲しいと言って来た。彼を想っているからじゃないのか?」
「違う! 親友のミラの家族だから心配だっただけです。結婚だって、確かにお父様に騎士と結婚しなさいと言われていたけど、相手は決まっていなかったんです」
リカルドは大きな手で口元を覆う。彼らしくないその仕草は困惑の大きさを物語っているようだった。
「ではリアナはバリーとは関係がないのか?」
「ありません。それに私が好きなのはリカルド様なのだから」
「え?」
リカルドの身体がびくりと揺れる。
リアナの鼓動もこれ以上ない程早くなる。緊張で気が遠くなりそうだった。それでも今言わなければ誤解は解けない。
「リカルド様が好きです。結婚してあなたのことを知る内に少しずつ好きになりました。今では心から愛しています」
リカルドは茫然とリアナを見つめている。
「トリアに来たのはエルドラ王女とのことを知り耐えられなくなったから。他の女性を想っているリカルド様の側に居るのが辛くて逃げたんです」
辛かった気持ちを吐きだすとそれまで身動きしなかったリカルドの手が伸び抱き寄せられた。