エリート外科医といいなり婚前同居
彼の言わんとすることを察して、鼓動が大きくジャンプする。困ったように彼を見つめ返せば、確認するように彼が問いかけてくる。
「黙ってると、俺に都合のいいように解釈しちゃうけど?」
ちゃ、ちゃんと返事しなきゃ……。私、初めてでなにも知らないけれど、礼央さんなら、きっと私を傷つけるようなことはしないから。
「大丈夫、です……」
蚊の鳴くような声でそれだけ言うと、礼央さんは私の手を握ったまま立ち上がり、「寝室行こうか」と優しく促す。
私はこくんと頷いて、大人しく彼についていった。
礼央さんの部屋は窓から差し込む冬の西日によって金色に染まっていた。
私が眩しくて目を細めていると、彼が少しだけ隙間を残してカーテンを閉めてくれる。
そこからちらちらと差し込む光が、薄暗くなった部屋を気まぐれに照らしながら揺れていた。
「おいで」
先にベッドに腰かけた礼央さんが、両手を広げて私を呼んだ。
ドキドキしながら近づくと、彼はぽんぽんと自分の太股を叩き「ココに乗って」といきなりハードルの高い要求をしてきた。
礼央さんの膝に乗るってことだよね……? 近いし、絶対に恥ずかしい体勢だ……!
でも、もう彼にすべてを委ねるって決めたんだから……。