エリート外科医といいなり婚前同居

「悪いけど、俺の気持ちは変わらない。聞いててわかっただろ? 俺は可愛い家政婦を自分好みに調教するので忙しいんだ。彼女以外は、目に入らない」

そっけなく言い残し、俺は仮眠室を去った。

実は、中村には以前告白され、それを断った経緯がある。さきほどの〝女性たちをつめたくあしらってる〟というセリフは、彼女自身の思いなのかもしれない。

普段の彼女はとてもサバサバしていて恋愛感情を仕事に持ち込むようなことはないため、業務に支障はないし医師としては信頼している。

しかし、今のような会話は少々気まずいものがあり、調教という中村のセリフを引用して、冗談めかしたつもりだ。

……しかし、調教、という言葉、当たらずとも遠からずかもな。

なにも知らない、純粋で無垢な千波に、愛情をもって俺と言う人間を教え込み、心にも体にも、深く刻みつけたい。

そんな、九歳年上だとは到底思えない独占欲丸出しの感情は、間違いなく俺の中にあるから――。


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