雨宮社長の専属秘書は気苦労が絶えません
陽和「愛花さんって、ずいぶん守備範囲が広いんですね……」
愛花「何言ってるの、私は瑛士さん一筋よ」
陽和「そうですか」
愛花「そういうあなたはどうなの? ただの秘書には見えないけど」
陽和「ただの秘書ですよ」
愛花「そうかしら? 瑛士さんが専属秘書を雇うなんて今までなかったし、身の回りの世話をさせるなんて考えられない話よ。ましてや、秘書と連絡を取るのに社長である自分を通せなんてありえないわ」
陽和「詳しいんですね、社長のこと」
愛花「そりゃぁね、」
愛花がそこまで言いかけたところで、室内が暗くなりライブが始まった。
ライブはまぁまぁの盛り上がりをみせ、それなりに楽しませてもらった。和奏の彼氏はバンドの中でもひと際人気があるようで、騒がれていたけどクールに演奏していて。
16歳の和奏が夢中になるのも、分かる。
バンドマンという偏見で反対するのは、おかしいよなぁ。
もう少し、様子を見て――。
そんなことを考えながらの帰り道(愛花とはライブハウスの前で別れた)、入り込んでしまった路地裏で和奏の彼氏と女の子がキスしているところを目撃してしまった。
〇AMAMIYAFOODS本社 社長室(朝)
朝、いつものように雨宮が出社し、コートハンガーに上着を掛けていると。
陽和が珈琲を持って社長室に入ってくる。雨宮好みの配合、飲みやすい温度。
1度言っただけで好みを完璧に把握するなど、スーパー秘書っぷりをみせる陽和だが、先日から少し余所余所しい。
どことなく雨宮を避けているようだが、その理由は分からず。
過剰勤務をさせたからか、と考えた雨宮は陽和を連れず、〇☓コーポレーションの打ち合わせに向かった。
〇☓コーポレーションにて、社長(以下・木内)との打ち合わせシーン。
木内「雨宮社長自らお越しいただけるとは」
雨宮「必要があれば、いつでも伺いますよ」
木内「相変わらずフットワークの軽い社長さんだ。早速ですが、企画書を読ませて頂きましたよ。斬新な案もあって面白かったです。お宅にはなかなか優秀な部下がいるようですね」
雨宮「恐縮です」
木内「特に、クリームチーズと餡子を使ったパンがよかった」
愛花「何言ってるの、私は瑛士さん一筋よ」
陽和「そうですか」
愛花「そういうあなたはどうなの? ただの秘書には見えないけど」
陽和「ただの秘書ですよ」
愛花「そうかしら? 瑛士さんが専属秘書を雇うなんて今までなかったし、身の回りの世話をさせるなんて考えられない話よ。ましてや、秘書と連絡を取るのに社長である自分を通せなんてありえないわ」
陽和「詳しいんですね、社長のこと」
愛花「そりゃぁね、」
愛花がそこまで言いかけたところで、室内が暗くなりライブが始まった。
ライブはまぁまぁの盛り上がりをみせ、それなりに楽しませてもらった。和奏の彼氏はバンドの中でもひと際人気があるようで、騒がれていたけどクールに演奏していて。
16歳の和奏が夢中になるのも、分かる。
バンドマンという偏見で反対するのは、おかしいよなぁ。
もう少し、様子を見て――。
そんなことを考えながらの帰り道(愛花とはライブハウスの前で別れた)、入り込んでしまった路地裏で和奏の彼氏と女の子がキスしているところを目撃してしまった。
〇AMAMIYAFOODS本社 社長室(朝)
朝、いつものように雨宮が出社し、コートハンガーに上着を掛けていると。
陽和が珈琲を持って社長室に入ってくる。雨宮好みの配合、飲みやすい温度。
1度言っただけで好みを完璧に把握するなど、スーパー秘書っぷりをみせる陽和だが、先日から少し余所余所しい。
どことなく雨宮を避けているようだが、その理由は分からず。
過剰勤務をさせたからか、と考えた雨宮は陽和を連れず、〇☓コーポレーションの打ち合わせに向かった。
〇☓コーポレーションにて、社長(以下・木内)との打ち合わせシーン。
木内「雨宮社長自らお越しいただけるとは」
雨宮「必要があれば、いつでも伺いますよ」
木内「相変わらずフットワークの軽い社長さんだ。早速ですが、企画書を読ませて頂きましたよ。斬新な案もあって面白かったです。お宅にはなかなか優秀な部下がいるようですね」
雨宮「恐縮です」
木内「特に、クリームチーズと餡子を使ったパンがよかった」