モンスターハンタールチフェル
 そこまで上がるとまるで貴族が住むような個室で、王様になった気分を味わえるのだ。しかもそれだけではなく、なんとルームサービスまでもがついてくるのだ。

「へぇ~、すごいなぁ~! それを聞いてたら早くギルドに登録したくなってきた!」

 レインはその場で目を輝かせてはしゃいでいた。

「それじゃ、もうすぐ着くだろうからみんな降りる準備をしな!」

 そして全員ばらけて自分の荷物の所に行くと、一通り辺りを見回して私物を袋の中にしまって、武器を背負ってまたリビングに集まった。

「忘れ物は無いね!? んじゃ行くよ、それとアレックとルチナは離れないように、あいつらはまだ船内に潜んでるかもしれないからな」

 シックルは二人にまるで子供が迷子にならないようにと言うかのように忠告した。

「ああ、分かった」

「大丈夫、そう簡単に捕まってなるもんですか!」

「…昨日はあんなに船内を引きずり回したくせに」

「何か言った、アレック?!」

「いや、何にも…」
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