白衣の先生に恋しました。
そういえば…


「ぶつけた…って…」


「え?」


「ぶつけたって最後に言って気を失って…」


「ぶつけた?」


「はい。泣きながら…言ったんです。
手を切られた、それと、ぶつけたって…」


「先輩!頭ぶつけてます!」


救急隊の1人が言った。


「ちょっと退け…!」


先輩、と言われた救急隊員は陽奈ちゃんの
頭を優しく触っていた。


「あった…
ほんの少し腫れてはいますが、
出血はしていないので、大丈夫ですね…」


「念の為、病院側に検査を頼んでおいてくれ」


会話を聞いてる限り、頭をぶつけた衝撃と
腕からの大量出血で意識を失ったみたいだ。


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