加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
 ちょうど、祥子先輩が横切ろうとして、皆の目線が集まった。

「な、なによっ!なんなのよ!」

「祥子先輩。私宛に電話があったって」

「あぁ、うん、あったわよ。欄ちゃんいるか?って。いないって言ったら、そのサイトを見るように伝言頼まれたのよ」



先に、見ちゃったんですね(-.-;)?



「名前とか何か言ってました?」

「向こうから言ってきたわよ。え~っと・・・コ、コウメイ。って言ったかな」



!!!!!!



「コウメイ?!」



どおして(-_-)?!



麟 孔明・・・。



「ホントに、ホントに”コウメイ”って言ったんですか?」

「そうよ。なによ。知ってる人?」

「・・・いえ、ちょっと」



どおして・・・。



いるはずがない・・・。



師範が、日本にいるはずがないのに。



万が一、いたとしても、あたしの場所が簡単に分かるはずが・・・。


 動きが止まる。

 何も考えられなくなる。

 思い出したくない記憶がよみがえる。

「・・・くん。欄君」

鮎川さんに呼ばれていることさえ気付かなかった。

「欄君!」

「!あぁ、すみません」

「とにかく、こうなった以上。高遠をやったのが誰なのかわからないってことだ。課長が署に連れ戻した訳が、わかっただろう?」

 サイトを見た瞬間にその事はわかっていた。

「・・・このサイトの管理者は?」

 何もしないでいるなんてことできなかった。



・・・なにか(>_<)



何か打つ手は・・・。



「そっちは、もう手を打ってあるよ。欄君宛に掛かってきた電話の男性からは、何か情報もらえないのか?」

 鮎川さんが言った。



あたし宛の電話・・・。



名前をリン コウメイだと名乗った。



・・・麟孔明。
 


師範・・・。



だとしたら?



でも、あり得ない(>_<)



師範が日本に来るなんて(>_<)



あたしは、頭の中で何回も否定した。

「・・・その人は、たぶん私とは関係ないですから」

「でも欄君指名だったんだろ?たくさんいる情報屋の一人とか」

「違いますって!」



ア・・・(-_-)



「・・・すみません」

< 16 / 46 >

この作品をシェア

pagetop