加納欄の受難 シリーズ1 シーズン1
「アワワワワワ。す、好きってのはぁぁ、えっとぉ・・・」

 今度は誤魔化すことに神経が集中する。



あたしが好きなのはぁぁ(>_<)



え~とぉ(>_<)



え~とぉ(>_<)



「ケイジ・・・。そう!刑事の仕事が好きなの!」

「・・・アホ」

 高遠先輩が、小声で呟いた。

 あたしは、鼻息荒く師範を見た。

 そしてもう一度はっきりと言った。

「私はあなたと中国に帰るつもりはありません!私の前から消えて下さい!」

 師範は一瞬悲しそうな顔をしたが。

「・・・仕方ないですね、今回はとりあえず、欄を見つけたことで良しとしましょう。ただし欄、覚えておきなさい。お前は最後は私を選ぶことになるんです」

 と言って去ろうとした。

「師範、待って下さい」

 あたしは、師範を呼び止めた。

 わからない事があった。

「なぜ黒龍会と手を結んだのに、私達に情報流したり、私に真相を聞かせるような事をしたんですか?」

「手を結ぶ?自分達で殺人をする組織に、私の組織は必要としません。邪魔なので消えてもらおうと思っただけですよ」

 そういうと師範はその場を去った。



ハァァァァ。



 深~いため息がこぼれた。

「なんなんだよ。あいつは」

「・・・・・・」

「何者なんだよ。あいつ」

「・・・・・・」

 先輩達2人のボヤキを一気に聞いた。

「なんて1日だよ」

 大山先輩がさらにボヤク。

「俺だってそうさ。散々だぜ」

 高遠先輩が立ち上がりながらボヤク。

「私だって、似たようなモノですよ」

 あたしも大山先輩も立ち上がり、フラフラと車に乗り込んだ。

「そう言えばタカ、この前のカケ、俺の勝ちだからな」

 大山先輩が運転を始めると、突然思い出したかのように話し始めた。

「なに言ってんだよ。無効に決まってんだろ」


 高遠先輩が大山先輩に振り向いて話した。



?????


 
 あたしには、理解出来ない内容だった。


・・・カケヲシタ(-.-)?


「タカが、あの女を選んだんだろ?」

「や、でも、あの後、俺大変だったじゃん?」


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