運命が紡いだ物語
そして翌日、待ち合わせをした駅前の公園に行くとそこにはもう結愛がいた。

「結愛・・。」

翔大は結愛を見ると駆け寄った。

「俺、自分の思ってることちゃんと話すよ・・。
花がここにいてもいい?」

「・・もちろん。」

「俺は、ずっと結愛と二人でいるとき花の話をするのを避けてた。」

そうだったんだ・・。

私は少し驚いた。

「結愛に、気を遣っているつもりだった。
・・昨日も、そうだった。
花から電話があっても結愛とのデートを優先しようとしたのは、今は結愛が一番大切だから・・。
もちろん、俺にとって花は妹だから、結愛も花も比べられないくらいどっちも大切。
でも、今、花には守ってくれる存在がいるから、だから俺は結愛を一番大切にしたい。
結愛との時間を大切にしたい。
俺はそう思ってる。」

翔大はそう言うと私の目を見た。

『結愛を一番大切にしたい。』

翔大がそう言ってくれて私はうれしかった。

私の願いを翔大は受け入れてくれたんだ。
そう思った。
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