運命が紡いだ物語
「私、望月さんの家に行ってくる。
このまま帰ってももやもやするだけだし。」

「花・・。
知らなくてもいいこともこの世の中にはあると思うよ。
どんなに心にもやもやが残ったとしても・・・。」

翔大が言うように知らないほうがいいのかもしれない・・

なにがすべてなのか私にはまだわからないけど、
自分が傷つくのは目に見えてる。

もしかしたら、私が想像してるよりもっと現実はつらいものなのかもしれない。

けど・・

「それでも、知りたいの・・。」

もし、陽向のお母さんが亡くなった原因が父さんにあるのなら私は陽向の彼女ではいられない・・。

私はひそかにそう思っていた。

「・・わかった。」

翔大はしばらく考えた後、了承してくれた。

「俺も一緒に行くから。」

「ありがとう」
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