運命が紡いだ物語
「花・・!!」

後ろで結愛の声が聞こえるけど、私はそれどころではなかった・・。

走って校舎に入った私は誰もいないところで泣き崩れた・・。

「花!!」

顔を上げると、そこには結愛がいた。

「結愛・・。
私・・・陽向のことが好き。
別れてからも、ずっと陽向のことが好き・・
陽向の彼女でいたかった・・。」

結愛を見てふと出た本音で
私は自分の気持ちにやっと気づいた・・

陽向と別れたことが私にとって一番つらいことだったんだ。

それほど私は陽向のことが好きなんだ・・

「花・・・」

「陽向のためにこうするのが一番だって思ったけど。
これで、よかったのかな・・。
もう、よくわからなくなっちゃったよ・・。」

もっと違う方法があったのかな。

しばらく結愛の隣で泣いた・・。

涙が枯れるまで、ずっと泣いた。
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