運命が紡いだ物語
「あの・・
実は
私は新井愛笑なんです。
嘘をついてしまってごめんなさい。
実の父のことを知りたくてこの病院に来ました。
新井先生が父の妹さんだって知った時はとても驚きました。
でも今は父さんが、
私と新井先生を会わせてくれたんだって思っています。
新井先生に会えてよかったです。
けがの手当てのことも含めていろいろと本当にありがとうございました。」

「もしかして・・
とは思っていたけど、本当にあなたが愛笑ちゃんなのね・・
あなたの性格は兄さん譲りね、きっと・・
私たちは、
兄さんも絵里さんもあなたのことも見捨ててしまった。
本当にごめんなさい。
私も、愛笑ちゃんと会えてよかった。
来てくれてありがとう。
どうかいつまでも幸せに暮らしてください。」

新井先生は私の目を見て話してくれた。

会えてよかったって言ってくれたことがうれしかった。

私たちはそのまま新井先生にお礼を言って、病院を出た。
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