運命が紡いだ物語
「お父さん、お母さん。
ちょっといい?」

お父さんはテレビを消して、私の前に向かい合う形で座ってくれた。

お母さんもお父さんの隣に座ってくれた。

「お父さん、お母さん。

今日は一緒に行ってくれてありがとう。

実の両親や、望月さん、新井先生にちゃんとお礼を言うことができてよかった。

すべてを知って、
陽向と別れていたあの日々は本当につらかった。

お父さんやお母さんにもたくさん心配かけちゃってごめんなさい。

でもあの日々があるおかげで、
私は今自分が幸せでいられるありがたさをかみしめることができてるの。

だから、自分の大切な人に感謝を伝えたいって改めて思えた。

お父さん、お母さん。

私を今まで育ててくれてありがとう。

泣いてばかりで、お父さんとお母さんな全く心を開かなかった私を受け入れてくれてありがとう。

私をお父さんとお母さんの娘に向かい入れてくれて本当にありがとう。

私は、2人の娘になれて本当に幸せです。

私のせいで今までたくさんつらい思いをさせてしまった分、
いつかたくさんの親孝行をしたいって思っています。

何ができるかわからないけど、
大好きなお父さんとお母さんのために私頑張るから・・

これからもよろしくお願いします。」
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