運命が紡いだ物語
「この広場で約束したの覚えてる?」

「もちろん。」

忘れられるわけがない。

陽向と別れた時、

もうこの約束をかなえることはできない

そう思っていた。

「今日、花の誕生日にどうしてもここに二人で来たかったんだ・・。
約束を今日果たしたかったから・・。
ちょっと早く咲いてくれた桜に感謝だな・・。」

今日が私の誕生日だから、陽向はここに連れてきてくれたんだ・・

こんなに素敵なプレゼント、ほかにはないよ・・・・

「ありがとう・・。
陽向・・・・。
夢みたい。」

私は本当に幸せすぎて、

夢の中にいるような感覚に陥っていた。

チュ

わ!!

「夢じゃないよ。
俺もすごいうれしい。
花とこの広場で桜を見られて・・」
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