Black Sapphire 1【大幅改変&更新中】


男達は依然として私に触れることを止めない。首には生暖かい感覚、胸元には動く手の感触。


______人形と化した私。そんな私が面白くなかったのか、頬を強く叩かれる。口が切れたのか鉄の味がした。


あぁ、どうでもいいや。
意識がだんだん遠のいていく…。



__________そんな時だった。





「殺されたくなければ、その汚い手を彼女から離しなさい」



冷え冷えとしたその声が、暗くなった路地裏に響き、ふたり分の足音がこちらに向かってくる。



その正体は、



「無事か〜?お嬢ちゃん」


鳳と皇だった。



「おいおい、『Sapphire』幹部様のお出ましか…ぐぁっ!」


「…五月蝿いんですよ、愚図が」


からかうような口調で話す赤ピアスの男の横面を長い足一蹴りで捩じ伏せる鳳。




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