二人を繋ぐ愛の歌
電車を降りて十五分ほど歩いた場所にある【多幸】を見ると会社帰りの常連客で行列が出来ていた。
ご飯もおかずもボリュームがあるのに良心的な価格。
値段はそのままなのに大盛りも出来るし、夜に食べるには嬉しいヘルシーなお弁当もあって男女共に人気らしい。
そんな行列を横目に小走りで裏口から店に入ると、おかずを作っている叔母とそのおかずを盛り付けているバイトの男の子、カウンターで客の応対をしている同じくバイトの女の子がいた。
「叔母さん、こんばんは。
二階に上がってもいいですか?」
「あら、沙弓ちゃん。
お見舞いに来てくれたの?ついでにあの人におにぎり持っていってもらえるかしら?」
「わかりました」
手が空いたら持っていくつもりだったのだろう、ラップがかけられたおにぎりの乗ったお皿を持つと、店舗兼住宅となっている二階に続く階段を上っていった。
「叔父さん、こんばんは。
腰はどうですか?」
「おお、沙弓!いやぁ、痛み止め飲んでないと痛くて動けなくてな。
完治までこんなに長引くと思わなかった!」
「ただのぎっくり腰ならそろそろ動けたでしょうけど、ヘルニアですからね……」
沙弓はなったことがないので知らなかったが、叔母から連絡を受けた時に調べてみたらヘルニアになると数週間かけないと痛みが軽くならず、しかも慢性化するらしい。
長年の仕事での腰への負担が今になって押し寄せてきたのだろう、布団の中で抱き枕を抱いておにぎりを頬張っている叔父を見て溜め息をついた。
ご飯もおかずもボリュームがあるのに良心的な価格。
値段はそのままなのに大盛りも出来るし、夜に食べるには嬉しいヘルシーなお弁当もあって男女共に人気らしい。
そんな行列を横目に小走りで裏口から店に入ると、おかずを作っている叔母とそのおかずを盛り付けているバイトの男の子、カウンターで客の応対をしている同じくバイトの女の子がいた。
「叔母さん、こんばんは。
二階に上がってもいいですか?」
「あら、沙弓ちゃん。
お見舞いに来てくれたの?ついでにあの人におにぎり持っていってもらえるかしら?」
「わかりました」
手が空いたら持っていくつもりだったのだろう、ラップがかけられたおにぎりの乗ったお皿を持つと、店舗兼住宅となっている二階に続く階段を上っていった。
「叔父さん、こんばんは。
腰はどうですか?」
「おお、沙弓!いやぁ、痛み止め飲んでないと痛くて動けなくてな。
完治までこんなに長引くと思わなかった!」
「ただのぎっくり腰ならそろそろ動けたでしょうけど、ヘルニアですからね……」
沙弓はなったことがないので知らなかったが、叔母から連絡を受けた時に調べてみたらヘルニアになると数週間かけないと痛みが軽くならず、しかも慢性化するらしい。
長年の仕事での腰への負担が今になって押し寄せてきたのだろう、布団の中で抱き枕を抱いておにぎりを頬張っている叔父を見て溜め息をついた。