二人を繋ぐ愛の歌
「叔母さん、来ましたよー」

「ああっ!来てくれて良かった!これが注文のお弁当で、これが配達先ね」

「え、これだけ……ですか?」

慌てた様子で渡された弁当はたったの四つ。
いつもと比べてはるかに少ない量に沙弓は驚いてしまった。

「そう、これだけ。
電話では言えなかったんだけど、注文してきた人が凄かったのよー」

「……一体だれが注文してきたんですか?」

「沙弓ちゃんも絶対驚くわよ?実はね……」

叔父とバイトの子がいる店内で誰にも聞こえないように耳打ちしてきた名前に沙弓は驚きのあまり弁当を落としそうになった。

今から行かなければならないその場所で待っているであろう人は、きっと近いうちに会わないといけなかったであろう人。
でも心の準備が出来るまでもう少し待っていてほしかった、そんな人だった。
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