二人を繋ぐ愛の歌
「ああ楽しかった。
遅くまでごめんね、沙弓ちゃん」

でも凄く楽しかったよ。と拓也に笑顔で言われて沙弓も笑顔で頷いた。

「私も久しぶりに凄く楽しかったです。
陽人が帰ってこなくて一人だと、どうしても寂しくて……」

「え?沙弓ちゃんって、もしかして今、陽人君と一緒に暮らしてる?」

「え?……ご存じなかったんですか?」

「え?」

「え?」

拓也に目を丸くして驚かれると沙弓も同じ表情をして驚いた。
知っているものだとばかり思っていたのだけれど、陽菜と勇人の様子を見る限り二人も知らなさそうだった。

「え、いつから?いつから一緒に住んでるの?」

「えっと、ShineとKaiserの対決が決まった頃です」

そこで沙弓は陽人が言っていた実家を出て沙弓の家に来るように至った理由を説明すると、拓也と陽菜は苦笑し、勇人はどこか呆れたような表情をしていた。

「沙弓ちゃん、その理由は多分……」

「嘘だな」

「え、嘘?」

拓也の言葉を拾って続けて言う勇人の言葉に沙弓は驚いた。
何度も瞬きをしていると勇人はチラッと沙弓を見てから徐に口を開いた。
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